こんにちは、ブクロです。
この記事では、『人助けをするために必要な大事なこと』について書いています。
私は困っている人を見かけると思わず助けたくなってしまう性格です。
この記事を読んでいるあなたもきっと同じような人だと思います。
人助けをすることで、人に感謝されて、助けたほうも助けられたほうもお互いにとても良い気持ちになりますよね^^
ただ、この人助け、見極めを誤るとお互い気持ち良くなるどころか、どちらも不幸になってしまう場合もあるんです。
そうなってしまわないためにも、私の体験談から学んだことを記事にしてみましたので、人助けしているはずなのにうまくいかない!という方は一読してみることをおすすめします。
※この記事は私がバーテンダー時代に出会った、あるお客Tさんとの実話をもとにしたストーリー記事となっています。
続き物になっているので先にこちらを読んでおくと話しがつながります↓
人を助けたのはいいが・・・
バーテンの時のお客さんと再会
順調に会社経営が右肩上がりになってきた頃、なんとも偶然にバーテンダー時代のあのお客さんと再会しました。(以下、「元お客さん」は「Tさん」とします※ちなみにTさんは関西人です)
Tさんからいろいろ話しを聞いていくと、あの時ほかの若い子と始めたBARは潰れてしまって、いろいろ状況が変わってしまって今はお金がなくて困っている、助けてほしい、、と話してきました。
当時のことを思い出したら複雑な気持ちになり、どうしようかと迷いましたが、やはり困ってる人をほっとく気にはなれず、私はこのTさんを助けるために焼き鳥屋の屋台を作りました。
そしてパチンコ屋の駐車場で屋台営業ができるように、そのお店の店長さんにお願いをして許可をもらって焼き鳥屋を始めました。(当時は屋台の焼き鳥屋が流行っていたのでその流行りに乗りました)
焼き鳥屋も順調に!
この焼き鳥屋がうまくいけば家業の事業展開としても考えていたので、ほぼ全ての器材を会社持ちで精算していました。
そのため必要なものはすぐに調達でき、パチンコ店の要望なども柔軟に取り入れ、屋台の売上は順調に伸びていきます。
会社経営と違って、現金が毎日リアルに目の前で動くので『稼いでいる』という感覚がダイレクトに感じられて毎日ワクワクが止まりませんでした。
そしてあっという間に1ヶ月が過ぎ、初月の売上げは60万を超えていました。原価を差し引いても42万円の純利益です。
私は家業の経営も見ながらだったので、屋台に入れていたのは夕方18時~24時の間。Tさんは仕入れやら仕込みやらで動いていたので朝10時~24時と、私より長く働いていました。
単純に時間だけでみるとTさんは14時間、私は6時間。純粋に利益を配分すると「7:3」が妥当ですが、お金に困っているTさんを助けたいという気持ちもあり、配分として「8(Tさん):2(私)」の提案でいこうと考えていました。
この場合42万円の純利益なので、Tさん約34万円、私約8万円となります。
Tさんの本性が・・
いったん売上から得た利益を二人で分けようという話になった時、事件は起きました。
Tさん「すまん、お金はないんよ」
私「えっ・・?」
Tさん「だから、お金は全部ないんよ、ほんとすまん」
私「・・・・?」
まったく意味がわかりませんでした。。
私はTさんを信用して毎日の売上げの管理をお願いしていましたが、私も毎日一緒に屋台に入っていたのでどれくらいの売上げが出ているかは自分でもしっかりと把握していました。
そしてTさんはその売上金のすべてがなくなった、と嘘をついてきたのです。
私「売上金はどこにいったんですか?」
Tさん「あのな○○、気を悪くしないで聞いてほしいねん。俺な、○○に隠してたことがあって、じつはな、BARのお店潰してしもうてそのあとお金を返さなあかん人がおんねん。その人に今月の売上金すべて渡してしもうてん。ほんまにすまん」
私「えっ?いや、それよくわからないです。ていうか嘘ですよね。やめてくださいよこんな時に、冗談にならないですよ」
Tさん「いやほんまやって。お前に先に言おう思ってたけどなんてゆーかタイミングがさぁ」
私「いやほんとにやめてもらえませんか?初月ですよ?まだふたりで屋台始めて1ヶ月しか経っていないのにもうお金のトラブル起こすんですか?そんなやり方でいいんですか!?」
Tさん「わかってる、わかってるけどでもわかってほしいねん。俺かて困ってるんやって」
私「困ってるのは重々知っていますよ。でもこんなやり方ってないですよ!?これから二人で屋台から大きくしていこうっていろんな話をしていたのに、こんなことされたら続くわけないですよね!?」
Tさん「○○の言いたいこともわかるけど、でもお金はもうないねん。ほんまごめん。来月はむこうに渡さんようにするからまたイチから頑張っていこ。なっ?」
私「はああ?」
Tさんはどうしても売上金を出す気がないようです。私もついにキレました。
私「わかりました。もういいです。困ってるTさんを助けたい気持ちで動いてましたけど、こんなことされるなんて思ってもいませんでした。
もう協力はできませんので、ここからは一人でやっていってください。そして今月の配当分は「8:2」でいいので、「2」の分は来月の売上げから僕に支払ってください。それでここで営業する権利をすべてTさんに譲ります。
初月で60万の売上げがありましたし、純利益でも42万円以上。初月でこれだけ稼げたら来月はもっと稼げるはずです。Tさんの生活を維持するのには十分だと思うので僕はあなたから身を引きます。それでは頑張ってください。」
と伝えてその場を去りました。
会社の経費で落としている器材がほとんどだったので、本来ならすべてを回収しなくてはいけないと思いましたが、それをやってしまうとTさんが生活できなくなりますし、それよりかはTさんにここを続けてもらって、ここからまた大きくなっていってくれればという願いにかけることにしました。
数ヶ月後屋台は・・
家業が繁忙期に入ったので、Tさんと連絡が取れないまま3ヶ月ほどが過ぎました。
しかしあの「2」の配当分はまだ支払ってもらえず、「おかしいな・・」ということで久しぶりにパチンコ店に見に行ってみました。すると、、
「・・屋台ごといなくなってる」orz
まじか・・うそだろおい。。
集客活動を一切しなくてもお客さんが来るこんな良い場所を捨てたの・・!?というか逃げた・・!?
しかもよく見てみると屋台の食材のカスがいたるところに落ちまくっててゴキブリが湧いている!!うそでしょなにこれ・・(´Д`|||)
そしてたまたまパチンコ屋の店長さんが通りかかって、いろいろ状況を説明してくれて(半分怒られて、いや、ほぼ怒られて)謝罪しまくることになりました。
どうやら毎日ろくに片付けもせずに帰ったり、お店側が「○時には開けててほしい」ってお願いしても連絡なしに休んだりが頻発してて、お店の人が怒って注意したらいなくなった、とのことでした。もぉぉおぉぉ、、まじ最悪だよぉ。。
まわりを幸せにするためには
私はこの時に考えさせられました。
Tさんを助けることは自分自身の幸せに繋がると思って、良かれと思って行った行為だったのに、結果的にそうはなりませんでした。
私はこれまでいろんな本を読んできて、自分が幸せになるための方法のひとつに、
「自分が幸せになりたければまずはまわりに与えなさい。まわりを幸せにしなさい」
という言葉に惹かれて動いてきました。
しかし今回の件で、この言葉は違うとはっきりわかりました。
なぜなら、この言葉には『自己犠牲』が先に来てしまっていて、自分自身には虚しさが残る結末になってしまっているからです。今回の件が良い例です。。
ちょっと簡単な例を出すと、相手に幸せになってほしくていろいろ尽くしてはみたものの、その人に愛されず自分だけ時間や労力やお金を失う状態って幸せを感じますか?
例えば好きになった人と付き合いたくていろいろ尽くしてみたのに、相手は別の異性の人を選んで去ってしまって、あなたは一人残された時、あなたは心から幸せですと思えますか?
私は思えません。そんな状態で「私は幸せです」と思える自分に「お前は変態かよ!このバカヤロウっ!!」( ‘ ^’c彡☆))Д´)パンパーンッ
ってビンタしたくなります。
どう考えたって相手も自分も同じように良い未来があるからこそ『幸せ』と言えるんです。
なので、本来大事なのは次の言葉です。
「1番近くの人を幸せにできなければ、まわりを幸せにすることなんて出来ない」
どこかで聞いたことがありますよね?私はこの言葉がかなり心に響きました。
この言葉にはいろんな意味が隠されています。
「1番近くの人」とは、恋人だったり家族だったり友達だったり職場の人だったりといろんなケースがありますが、この言葉に隠されている本当の「1番近くの人」とは、じつは『自分自身』を指しているんです。
近すぎて気付かない人が多いのですが、自分自身が『1番近くの人』なんです。
まずは自分自身が「心から幸せだ!」と感じられる状態までもっていき、それができてからこそ初めて自分以外の1番近くの人を幸せにできる。その準備が整ったことになるんですよね。
私がそのことに気づけたのは銀座まるかんの創業者、斎藤一人さんの本『微差力』にも同じようなことが書かれていて、それも後押しとなりました。
人生、うまくいかない人、自分のこと忘れていませんか?
自分を忘れてるようなスゴい人、エライ人で、人生成功した人というのはいない。ホントなんですよ。
昔、中国に諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)という人がいました。
この人は、政治から戦から、天才的な能力をもっていたんです。そして、自分のことを忘れて、自分とこの王さまに尽くしました。
ところが、諸葛亮孔明が死んだとき、言葉が悪くてごめんなさいだけど、あまりキレイとは言えない奥さん、それから小さい畑と、桑の木が1本かなつめの木が1本残っただけだったそうなんです。
諸葛亮孔明ほどの大天才だって、自分のことを忘れてたら天下をとれないんですよ。
天下をとるような人というのは、キレイどころを、わぁーっと集めたり、豪華にやっているのです。
じゃあ、なぜ、自分のことをうんと忘れてる人は天下をとれないのか。
そういう人は、必ず、自分の立派さを人にも強要するムードが出てる。
自分ががまんしてるからって、人にも「がまんしろ」っていうムードが出てる。
斉藤一人・微差力より一部抜粋
これ読んだ時、思わずハッとなりました。
「これ、現代のブラック企業じゃん!」って。
自分や家族の幸せを追い求めて会社のために尽力し続け、サービス残業、休日出勤を繰り返し、会社に費やしている異常な時間を「自分って頑張ってるな~」って美化して、感覚がマヒしていることに気づかず、そのまま疲弊して体壊して退社するパターンですやん!!←(はい、私のことです(;´Д`))
っもう完全に突き刺さりまくり笑
ちょっと話がそれてしまいましたけど、今回は助ける人を間違えてしまったというのもありますが、まずは自分自身を幸せにしてあげて、それができた時にまわりのことも考えられる余裕が出て、自然に無理なく人助けができる。ということの教訓になりました。という話。
そして自分自信が幸せでゆとりがあれば、本当に助けるべき人間はどんな人かという見極めもできるようになると信じています。
なので、このブログでは自分自身が幸せになれるように、『自分助けブログ』という意味でも書いています。
まずは自分を幸せにしてあげて、そして自分以外の人も幸せにしてあげられる力をつける。
そこを目指して頑張りましょう!